Toccata

□雨のち晴れ(純心)
1ページ/4ページ



雨の音で目が覚めた…手にはゲームのコントローラ、隣は同じ様にコントローラを握って寝てる雅弥



そうか昨日食事の後、雅姫から逃げる様に雅弥が買ったゲームをしに行ってそのまま寝ちゃったんだ…



何時の間にかかけられたブランケットは要さんがかけてくれたらしい



「んんっ…巧?」



「オッス、起きた?」



「悪い何時の間にか寝ちいまったみたいで」



「俺も、寝てた」



「そうか…腹減ったし着替えて食堂行こうぜ」



「ん、」



俺と雅弥は食堂に入るそして俺に鋭い視線を向ける雅姫



「おはよう御座います、修一さん、裕次さん、瞬君、要さん」



「おはよう御座います、雅弥とゲームをするのは良いのですが余り遅くならなら無い様に注意してくださいね」



家でも学校に居る時と変わらない話し方の修一さん



「すいません気をつけます」



「ん、では食事を済まして学校へ行く準備をしてください」



「はい」



俺は雅姫の隣に席を案内される



「おはよう、雅姫」



俺を睨む



「俺、何かした?」



「分からないんだ、僕が夕食終わったら話が有るって言ったのに」



そう言えば言われた気もするけど雅姫の告白されてどうして良いか分からず雅弥の部屋に逃げたんだ



「僕、ずっと待ってたのに」



「ごめん、それで話って」



「来週の生徒会の資料作り」



「じゃ、今日学校で…」


「巧がゲームして遊んでる間に終わらせた」



抑揚の無い声で応える



「ごめん…」



「それに僕との約束も破ったでしょ」



「約束?」



「分からないんだ…最低」



「何だよ、そんな言い方無いだろ」



「何、開き直ってるの?」



「いい加減にしろよ、別に俺の部屋に泊まってたからって巧を攻めるなよ」



「煩い、雅弥」



「なんだと」



「いい加減にしなさい、朝から詰まらない事で喧嘩してないで学校へ行きなさい」



「修一兄さんには関係無い」



「雅姫、巧君が困ってるだろ許して上げなよ」



「裕次兄さん煩い」



「でも…約束破るのは良く無いよね」



「瞬は黙ってろ」



雅弥に言われて困惑する瞬君



「もう、良い僕学校行く」



「では、お車を御用意致します」



「…いい」



「しかし外は雨が結構降っています」



「僕、歩いて行きたい気分だから、行って来ます」



雅姫は振向かずドアを出て行った




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ