っぷ♪

□ボン毛オムニバス
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「未来眼鏡」

今日も日ざしが強い一日だ。
太陽の熱を照り返すアスファルト、の端の方の日陰で倒れてる男がいる。
実はこの男、ある話の被害者なのだ。いや、被害者というより自業自得か……。


話は三ヵ月前に遡る。
男はいつもどおり、バイトに行き帰宅途中だった。
「はぁ〜、時給750円のバイトなんてやってらんないなぁ。金は貯まらないし。でもやめたら生活できないからな〜。」
この男はバイト代だけで全てを補っているが、何せ時給750円だ。月の収入は15万程しかない。そこから、家賃やら生活費やらで手元に残るのが1万円。
男はこの1万円を色んなギャンブルに使い増やそうとしているが、博打が下手なためすぐスってしまう。
しかし、やめられないために生活費を削ってまで博打に手を出してしまった。
ここ三日ろくに食べていない。

「はぁ〜、腹減ったな〜。ん?なんだアレ?」
男がふとゴミ捨て場を見ると何やら怪しい眼鏡が落ちていた。
とりあえず男はその眼鏡を持って家に帰った。
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