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□星に
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…プルルル……
『うるはぁー』
「ん? なーに」
『今なぁ、外出てん。星めっちゃきれーやで!』
「あ、ほんと? 俺も見よっ」
一日の仕事を終え、それでもギターを触ってると
葵からの電話。
特に用は無いようだけど
星出てる、ってはしゃぐ彼が愛しい。
「あ、本当だね。降ってきそう」
窓を開けて空を見上げると
珍しく、星がばーって出てて
あまりのキレイさに表現が解らず
なんか格好良い言葉使っちゃったかも。
『あはっ、麗 ロマンチストやなぁ』
「…恥ずかしいから止めてよ」
自分で自分が恥ずかしかったのに
葵がそれをわざと突っ込むから
俺の頬は赤く染まった。
「星に」