11/27の日記
17:44
ボクセキ9巻!!
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ボクラノキセキ9巻出ましたね!勿論、当日ゲットして来ました。
本編はWORDずっと追ってたので、特装版の小雑誌とドラマCDにやられた……。
くっそう、かわいい春湖ちゃん祭りじゃないか!
ベロニカには一切テレが入らないのに皆見大好きな春湖ちゃん萌え!カルロやグレンに嫉妬するリダさん萌え!←微ネタバレ
個人的に瀬々と手嶋野のコンビも大好きなのでもう……!
CDは真夜中にオフトンインしながら聴いてたのですが、私の顔はそうとう気持ち悪いことになっていたに違いない。破壊力!
CDってしかししばらく声慣れなかったりしたのですが、すっかり馴染みましたねー。
バルトやグレンやベロニカはすっかり。最初から「理想ぴったし!」ってのは瀬々と(今回出て無かったけど)広木ちゃん!
因みに最初はユージンと手嶋野がしっくり来なくて辛かった……。
平川大輔さんも小野友樹さんも好きなんだけどイメージ合わなくて……。聞き慣れってすごい。
ついでに私の持ってたイメージのユージンの声はもう少し低くてドギツいの、手嶋野は逆にもう少しだけ高いの。
と、感想はこんなもんにして!
短文書きます!
ラインナップ↓
・引っ掛かる 瀬々と手嶋野
・傍にいます リダとベロニカ
引っ掛かる
ほぼ、確信。
きっかけは勿論、あっちの言葉で「頭の平和なお嬢さんだ」の一言。
それから注意深く見てれば見てるほど、ぽろりと零れ落ちる瀬々の記憶一つ一つが、俺――ヴィンスの、傍仕えしていたときの記憶と合致した。
瀬々がユージン王子なら。それは現世の黒幕がユージン王子ではないことには他ならないのだけど。喜ぶべきなのだけど。表情筋は上手く笑ってくれなくて、苛立たしさが日増しに増えた。
過去を知りたくないのなら、知らずにいられるような軽い役割であってほしかったよ。
最初から、何も知らぬ存ぜぬで居てほしかったよ。
「手嶋野はバランサーだよね」
「あ?」
「んー、なんつか、ゼレストリアもモースヴィーグも関係なしだし?前世にがっつり拘ってるわけでもないし?」
でも協力は惜しまないからすごくバランスがいいじゃん?、と瀬々は飄々と言ってのける。
昼休みの購買。ざわざわとした空気の中で、瀬々の言葉が酷く明瞭に聞こえたのは、無意識にユージン王子を気にしているからだろうか。
サンドイッチを手に取りながら、俺はぶっきらぼうに話す。
「さっさと終わってほしいからな」
「まあわかるー。しっかし、俺みんなが前世カイギしてんの、謎なんだよね」
と、瀬々はザンギマヨのおにぎりを選ぶ。
「は?」
「いやさ、前世の謎といて、それで今に何の影響があんの?全部解き明かして結果はこうでしたって知って、そんで?」
「……」
――そんで。
……終わり?終わるの?終われんの?
何も知らなかった頃みたいな、フツーの生活を俺らは出来んの?
引っ掛かった言葉は魚の小骨みたいに突き刺さって、胸に変な違和感だけを残している。
そうだ。もう既に、何も関わらずにはいられなかったんだ。俺も、瀬々も。
「……どーもこーも、どうなりようもないよなぁ」
今は前に進むしかねーんじゃね?
と、言うと瀬々は笑った。
傍にいます
ベロニカ様の一番近くにいるのは自分だという自負があって、ベロニカ様のことを一番知っているのも自分だと思っていたかった。そんなこだわりがあった。
もちろん、ベロニカ様の修道院時代を私が知れるわけもなく。また、護衛という立場上、口を出すのを控えなければならない疑問も多く持っていたのだけれど。
ベロニカ様は私の中に凝り固まっていた常識――というか、騎士としての視点、みたいなものを、ネコソギひっくり返しながら豪快に笑う人だ。それはもう、気持ちのいいくらいに。
王族は自由の対極だと、いつかユージン王子が言ったけれど。ベロニカ様の心はあの予め定められた運命のレールの中で、誰よりものびのびとしていたことだろう。
それはきっと、騎士としてのリダじゃなくて。個人としてのリダが守りたいものだった。
「感謝と謝罪とではどちらが真摯なのだろうか」
「……と、いいますと」
「自覚はあるんだ。私は城の者に迷惑ばかりかけてる。……いや、どちらかというと、困惑かな。どっちにしても、私はあまり普通じゃない」
だから、言葉にしてみないと。と、ベロニカ様は首を傾げた。
感謝と謝罪と。
そんなの、気にしなくていいのに。貴女はそれでいいのですから。
その言葉を私はそっと嚥下する。
「ベロニカ様が言われて嬉しい方にすればいいのではないでしょうか」
そういうものか、とベロニカ様はひとりごちた。
そう。例えば私はベロニカ様には謝ってほしくないと思う。
私にとって、ベロニカ様の傍にいることはそれ自体が誉れだ。騎士というたった一つの未来に希望をくれた。ベロニカ様の傍は、私が私であることを許してくれる。
「ありがとう、リダ」
「え」
「今のことも、いつものことも。リダには世話になりっぱなしだ。ありがとう」
「……はい」
ああ、貴女はそういう人だから。
ベロニカ様、私は貴女の傍でこそ在り続けたいのです。
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