no title 3

□Z
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涼南SS


好き好き大好き愛してる

※10年後設定、GOとは関係なし。




 飲みに、行った。

 うん、そりゃあ、成人したし、働いてるし、飲み会ならそりゃああるもんだろ。

 俺と風介は同じ会社の同じ部署な訳だし。うん、そりゃあ、飲み会だって同じになるわな。

 ……けどよぉ。


「はーるやぁー、すきぃーー」

「………下戸、すぎだろ」







 風介を自宅マンションまで届ける。

 鍵を漁ってドアに差込み、どうにかこうにかしてベッドに転がす。


「水、置いとくかんな」

「うー」

「……飲むペース速いんだよ、ばーーか」

「うぁー」

「……あ、駄目だこりゃ、完全に潰れてるわ」


 適当にブランケットを被せて寝かせ、流石に放置できない惨状にため息一つで、俺は隣のソファに寝転がった。

 ものの数分で、呻き声が止み、すぅ、と眠る息が聞こえた。


「世話焼かせやがって」

「晴矢」

「……あ、なんだ、寝言」

「ん……」


 風介の手が何かを探る。

 やがて俺の指先に触れて、安堵したように握りこんだ。


「……風介?」

「好き」

「……うん」

「ずっと、そばに、いて」

「……おお」


 普段主導権を完全に握られているだけに、感じ入るところがあって。

 いつも不敵な笑みを浮かべている表情が柔らかく溶けていたから。


「……俺も、好きだよ」


 そう、魔が差したんだ、なんて言い訳をつかって。


「風介」


 お前の額にキスを、一つ。







▼君を実感










いっつもやられ役にしちゃってるので偶には晴矢にもww
南涼じゃないとあくまで言い張る。

 



 〜2012 05 16
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