Long novel

□参
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 零崎人識が『化け物』と対峙するのは、これで三度目だった。

 一、二度回目は死色の真紅、つまり、哀川潤を相手取った約一年ほど前。そして、三度目の相手は。


「冗談抜きでマジっ!! 何なんだよあんたっ、死色の同類か!?」

「はぁ? わっけ分かんねえこと言ってんじゃねぇっ!!」

「は、え、ちょ、車ぶん投げんなあああああっ!!」


 池袋の喧嘩人形。


 平和島静雄。



 
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