04/24の日記

18:31
昔書いた華鬼短編
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(大河原×神無)


 最近放送部に入部した花嫁は驚くほど線が細く、少し触れただけで簡単に手折ることが出来そうな娘だった。

 鬼の花嫁、しかも鬼頭に三翼の。

 血族である俺がいる放送部の入部を許したのは、守りきれるという誇示なのか、俺が信用されたのか。
 拙い手付きで放送機器を扱う彼女は、印さえなければどこにでもいる普通の少女だ。
 どこにでもいて、ありふれた人生を歩める、普通の。
 時折見せる強い意志を持った瞳は、少女を彩って。


 印とか関係無く惹かれたんだ。



 そう告げたら、彼女は目をぱちぱちとしばたいて、それから頬を赤らめ目を伏せた。

「ありがとうございます」
「…あ、もしかしなくても振られ男か」
「そんなことないです、よ」

 CDをセットする手が止まる。
 ゆっくりと上がる顔。

「じゃあ」

 そっと手を取る。
 振り払われることなく、握り返された。



▼始まりの刻





確かほぼ一年くらい前に、神無ちゃんがどのくらいカップリングを持てるんだろうと思って書いたものだった、はずだ。
いまいち思いつきが悪くて放置していたものが発掘されたんでこの際晒してみることにしました。
……うーん、稚拙だなぁ

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