タマムシデパート
ラムダ「げぇ…」
コトネ「なんでラムダはおじいさまコレクション買いだめてるときに必ず会うの?
欲しくてもあげないからね」
ラムダ「欲しくないねぇ。
それより、なんなのよそのDVD。
じーさん表紙の箱買いって正気?
コトネは業者の人なのかぁ?」
コトネ「しょうがないな、体験版を1本…」
ラムダ「要らねえー絶対にだ」
*
あらすじ
おじいさまコレクション(99人のお爺の人生を収録したDVD全1026巻)を大人買いしたために金欠になったコトネは
金策(ワタルと四天王から集金)のためにセキエイ高原に来ていた
グリーン「よぅ」
コトネ「わ!びっくりした…」
グリーン「セキエイ高原でコトネに会うとはな。
こんなとこでなにしてんだ…って、」
▽コトネはガバッとグリーンに抱き着き、匂いを嗅いでいる!
グリーン「ほんとになにやってんだ!?」
▽グリーンは真っ赤!!
コトネ「これが…孫についたオーキド博士の薫り…!レアです…すうはあハアハア」
グリーン「こっっっわ!!
やめろそんなマイナーなフェチズムを晒すな!!
腹に!鼻を!擦り付けるな!!」
コトネ「ああ、体温が上がることで更におじいさまの香りが!!ハアハアビバおじいちゃん子!これがオーキド博士の…博士の日常の…ハアハアハアハア!!」
グリーン「生々しい実況はやめなさい!」
*
コトネ「グリーンさん、と…?」
▽グリーンから身体を離したコトネは、グリーンの後ろに回り込む!
グリーン「オレの後ろ探してもジジィはいないからな」
コトネ「グリーンさんと、オーキ…?」
グリーン「いないからな。
…おい!上着をめくるな!
いるわけないだろそんなところに!」
*
コトネ「えー…オーキド博士がいないとわかりテンションだださがりでもう帰りたいのに、ワタルさんの家に行かなきゃいけないんですか…?」
▽コトネはキノコがはえそうなほどいじけている!
グリーン「もう少し心のなかで思えよ…。
まあ悪いとは思うんだけど、オレはこれからホウエンに行って調査会に出席しないといけねぇんだ」
コトネ「ええー自分で行ってくださいよ
ボンジュールバイビーさん」
グリーン「オレの黒歴史をえぐりこむように打つな!
…そんなにワタルさんの家に行くのがいやなのか?」
コトネ「あの人苦手なんですよ」
グリーン「コトネに苦手な相手がいることに驚いたぜ。
小包を届けるだけで自転車買える金が手に入るが、そういうことなら別のやつに頼むことにす」
コトネ「行ってきます!!」
*
道中
コトネ「さて、小包を届けるだけで100万円という怪しい話に乗っちゃったけど…それも嬉々として」
アポロ「おや?我らがロケット団の運び屋になられたのですかコトネ」
コトネ「きゃああ!?」
▽すっと隣に立たれていたことに驚くコトネ!
コトネ「薄水色の髪が後退していて色も別の意味でも薄いアポむぐ!!」
▽アポロのアポロチョコ攻撃!
アポロ「このまま謝らなければ、死因:アポロチョコと夕刊に載りますよ」
コトネ「もごごー!!(すみませんでした!)」
アポロ「いいでしょう」
コトネ「(今の通じたんだ…)」
*
アポロ「それで、その小包を届けるだけで100万円などという怪しい話に乗ったのはなぜです?」
コトネ「それは…
(グリーンさんに頼まれたもので、渡し先もワタルさんだから超公式で身元しっかりしてるからだけど…。
これはさすがにロケット団暫定代表幹部に言うわけには)」
アポロ「ふうん?
私には言えない事情があるようですね」
コトネ「(ぎく…)」
▽コトネはじり…と後退する!
▽コトネはポケモンバトルにおいて人類最強だが
アポロ戦を最も苦手とするため、事を荒立てたくない!
アポロ「…………アポロチョコは美味しかったですか?」
コトネ「へ?」
アポロ「美味しかったですか?」
コトネ「あ…うん」
アポロ「ならば、よいのです。
詮索はこのあたりにしておきましょう」
▽アポロは瞬きを1つする間に消えた!
コトネ「…いつも思うけど
アポロチョコ絡むと
アポロチョコ好きな人に悪いやつはいない的な
いい話にしようとする傾向があるあの人」
▽コトネはアポロのそんな面倒くさいところもちょっと苦手だ!
*
ワタルの家の前
コトネ「意外に苦手な相手多いかも。
その筆頭のワタルさーーーーん!!」
▽ぴんぽぴんぽぴんぽぴんぽぴんぽぴんぽぴんぽぴんぽぴんぽーーーーーん!!!!
…ガチャ
ワタル「やあコトネちゃん!
名乗らなくてもいろいろな要素ですぐに君だとわかったよ☆(吐血)」
コトネ「……………」
▽しかし、コトネはかたまっている!!
ワタル「コトネちゃん?」
コトネ「………かっ…………」
ワタル「か?」
コトネ「髪ながっっっっ!!」
▽ぴんぽぴんぽぴんぽぴんぽぴんぽぴんぽぴんぽぴんぽぴんぽーーーーーん!!!!
ワタル「落ち着こうか!
オレの胸で落ち着こうかコトネちゃん!」
コトネ「嫌すぎて瞬間的に落ち着きました」
ワタル「君のそんなところも好きだよコトネちゃんハアハア」
コトネ「髪が足に絡まって私のところまで来られないってどういうことですか」
ワタル「ハハ、参ったね。
髪をあげてないとただの壮絶なイケメンになってしまうからね」
コトネ「それはないですが…。
この小包が必要なのって、その髪が理由ですか?」
ワタル「相変わらずドエス!!
ああ、小包を届けてくれに来たんだね!
ありがとう!」
▽コトネはワタルにグリーンの小包を渡した!
コトネ「髪、もとに戻るといいですね」
ワタル「髪は元々こうだよ?」
コトネ「え…!?」
ワタル「いつもは何段にも折り返してまとめて、その上からカツラを被っているんだ」
コトネ「カツラさん!?」
ワタル「さすがにそれは被らないかな。
いつもの髪形のカツラだよ!
持ってきてくれて助かる!」
コトネ「え…中身カツラですか…?」
ワタル「ああ、そうだよ!
気づいたらなくなっていてね…。
そうだコトネちゃん、せっかくだからお茶でも…っていない!!」
*
コトネ「くぅ…報酬はバッチリ振り込まれてたけど
なんか…なんか残念な気持ちが…
元チャンピオンが現チャンピオンに郵便使わないで送るものだから、もっと、こう…」
▽複雑な気持ちのコトネの前方に、オレンジのツンツン髪をしたロケット団員が現れた!
▽というか、ワタルの髪形をしたロケット団代表幹部のアポロが現れた!
アポロ「おや、またお会いしましたね」
コトネ「…………………」
▽ワタルがなくしたのって…とも言わずに、コトネは全力で逃げだした!!
*
タマムシデパート屋上
コトネ「…苦手な相手が………合体してた…」
ラムダ「…おじさんがミックスオレ買ってやるから、元気出しなさい」
コトネ「おじいさまDVDの続編DVDBOX貰ったら元気でそう」
ラムダ「(ミックスオレに毒いれとこ)」
おわり