□図書委員の特権
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「ありがとう」


耳から離れない


北原君の言葉



放課後も彼は来るかな…









「涼子!」

「あっ実希!!!」

「ちょっと向こう凄い事になってるよ!」

「涼子の王子様がいるみたいよ!」

「北原君…?!」


「ふっふっふ………」


「………実はね」



「私…北原君と会話しちゃったの!!」


凄く嬉しくて実希に言ってしまった………



「えー!!!」

「いいなあ………」

「実希は最愛のダーリンがいるじゃない」

「ダーリン言うなっ!」

「………というか涼子」

「あんたもいい加減彼氏の一人作りなさいよ」




「……いや難しいよ〜」

「努力してないからよっ!」

「大体今時おさげなんていないから!」



「………三つ編みだもん!」


「はいはい」


「そうだ…!放課後また委員でしょ?」

「うん」

「私、尚とデートだから一緒に帰れないから…」



「いいなあ…」

「急がないと授業始まるわよ!」





彼氏ねぇ…

彼氏なんかいつかできるだろうと思って早、17年。


もう高校生になってしまった。


まだ何もかも未経験な私。


恋したいなあ…



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