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□図書委員の特権
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これは私の一目惚れ
彼の整った顔、くりっとした瞳、スラッとした背丈、全てに恋をした。
---図書委員の特権---
私は本が好きという理由で無理矢理図書委員をさせられた。
最初は本目当てだったけど
ある日から一変した。
学園でイケメンと噂の北原修(きたはらしゅう)に一目惚れした日から……
私の王子様、北原君は秀才で背も高く、端正な顔立ちで見るからにモテる男子。
眼鏡も凄く似合っていて行動一つ一つがもうかっこいい!
流石みんなの王子様だけある…。
この姿を見られるのは図書委員の特権だ………
いつものようにその特権を満喫していた
北原君は
彼女とかいるんだろうなあ〜…
大人っぽいし私の一つ下とは思えないよ…
「あの…」
「はっ」
我に返るとさっきまで窓側の席に座ってたのに目の前には北原君。
「本借りたいんやけど」
「ほ…本?」
「図書委員やろ?」
「は…はははい」
機会的な動きで黙々と作業をする
「あ…返却は一週間後です」
「ありがとう」
…………私、
王子様と会話しちゃった………
顔…真っ赤だろうな