□恋愛対象
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気がついたら

自宅のベッドに寝ていた。


あれから記憶がない。


要とファミレス行って


それからどうしたかまったく覚えていない。


一緒にご飯食べた所まではわかるのにな…


要がここまで連れてきてくれたのだろうか


「喉渇いた」

そう思ってリビングに向かった。


誰もいないはずなのに明かりがついてる。



ガチャッ




「起きたの?」

「要…!」

「大丈夫?」

「梨沙急に道端で倒れたんだよ?」

「え?!」

「有難う…」

「寝不足だったの?」

「確かにそうかも…」

何をやっているんだか…

自分が情けない…



「要、帰ってもよかったのに」

「女の子一人で自宅に残すのは危ないかと思って。」

「ありがとう…」











沈黙が続く







自分の顔が赤くなるのがわかる












「梨沙…何か喋って。」





「じゃないと俺」





「多分理性無くしちゃう」





真剣な眼差し

瞳に吸い込まれそうになる。








「………ねぇ。私のどこがいいの?」



「全部。」




「他に可愛い子周りにたくさんいるじゃん」



「俺には梨沙しか見えない。」


「梨沙をみるたび抱きしめたくなる」





要は溜息をつく



「……もう寝なよ」


「そうする…」






初めて要を異性として見てしまった。



顔の赤さがひかない…。

鼓動の音が速くなる




「要の奴…」




もう今日の事は忘れて寝てしまおう。


















*****




あれから何時間か経って

気がついたら朝の6時。



「学校か…」



リビングに行くと


朝ご飯と手紙が置いてあった。



要はもう自宅に帰ったみたいだった。



手紙には


朝ご飯作っておいたの一言。




料理ができない私を気遣ったんだとすぐわかった。




それより今日、要に会ったら何て顔をしよう

昨日の事を思い出したら目を見て話す事は到底出来ないような気がする。







****

「おはよう亜稀」

「おはよっ」

「要君と昨日あった?」

「何よー逃げ出したくせに…」

「ごめんごめん」

「あのあとどうした?」

「ご飯食べに行って……」


「梨沙…。」

「要君の事好きでしょ」

「え?」

「普通二人きりでご飯食べに行かないもん。」

「そんなわけ…」






わからない…

全面的に否定出来ない自分がいる…


私は黙り込んでしまった。
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