薄暗い空
朝と昼、夕方と夜の
空が入り乱れる空
止まない雨が続く
広い草原の、どこか

そこにある、大きく
黒くて素敵な
とある屋敷の前で
あなたは立っています




こんにちは、私は
この館の管理人です
おや、こんな雨の中
迷い人ですか


「ここは、どこ?」


ここは、どこにでも
あって、どこにもない
世界です
つまり、あるところの
ないところ…
ないところの
あるところです


「意味が分からないよ」


意味など、無くて
良いのです


「この大きな屋敷は?」


これは、私の
ご主人様…
黒天使と死神の
方々の館です


「黒天使…死神…?」


そう、ここは
「人ならぬ者」
「人あらず者」が
住んでいます
少しおかしくて
でもとても愛おしい
住人たちが
いらっしゃいます

ここには、毎日様々な
物語(ストーリー)が
あります
その物語を作るのは
彼らと、そして
そう…あなた

どんな物語を
想像しても自由です
例に、私の考えた
物語をお聞かせ
しましょう


『この館の住人達は
実は元々冥界にいて
その中の一人の
黒天使は元々死神で
天使に憧れたが
成りきれずに
黒き翼の天使と
成ってしまった…

そして住人の中の
ある一人は
白く紅い女の子
世に恐れられる
幼く小さな化け物

そしてさらに
この世界のまたどこかに
小さく平和な街があって
立派なギルドが立って
いるのです
不思議な事にその街は
満月の夜にカラスが
二回鳴くと
「表」と「裏」の世界が
繋がるといいます
そしてまた不思議な事に
そこの人々もこの館に
時々いらっしゃるのです』


どうです?
何でも、自由なのです
あなただけの物語を
想像してください。


さあさあ
外は雨で寒い…
どうぞ、中に
お入りください
まずは、私の主人たちを
紹介しましょう…


『さあ、どうぞ
お入りください

少しおかしな
でもちょっぴり
悲しく愛おしい
黒天使と死神達の
館へようこそ…』


住人紹介を聞きますか?


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