記念・企画(小説)

□初めて君と出会った日
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今日もいい天気! 絶好の旅行日和だ。
そんな、旅行日和に何故俺は、路地裏にいて、
こわーいお兄さんに囲まれてるんでしょうか?


「えーと、Buongiorno!」

「………。」


…無視ですか…
なんで?


「Deside ra? (何か用ですか?)
nienre,nulla (何もないようでしたら)
andare via (行きますね…)」


ガシ!

っと腕を掴まれた。
え、なんで?用はないんでしょ?!
などと考えていると、裏路地の出口付近に黒塗りの車。
そして、両側には恐いお兄さん。
両腕を掴まれて、ズルズルと車の方へ…


「え、ちょ…何なんですか?!」


俺が暴れ始めると口を閉じていた恐いお兄さんが、喋り始めた。


『我が主が貴方を気に入りまして、どうしても連れて来いと…』

「はぁ!?」


車の方を向くと窓が開いており、中には、女性が微笑みを浮かべていた。


「(ひー、イタリアに来ても!?ヤベー)」


俺は逃げようと必死にもがくが、流石に…外人の体型と悲しい日本人体型。

勝てる訳がない…
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