Hyotei

□君との未来を
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最悪…。

人前で泣くとか、ほんと、情けない。


昨日景吾と喧嘩して、気持ちは沈んでいた。
忍足にどうした?と聞かれ、昨日のことを思い出して、なんか、涙が出てきた。





「落ち着いたか?」

「……ん」




忍足は人目につかないよう制服をかけてくれて、そのまま保健室に連れてきてくれた。

私が泣いてるのを見た養護教諭は「侑士君、何かあったら職員室に来てね?」と出ていってしまった。

気を利かせくれたことには感謝するけど。




「何で、名前呼びなのよ」



呆れていると、あ、エッチな想像してもうた?とからかわれ、馬鹿じゃないのとだけ返した。


怒るぐらいの元気は出たみたいやなと笑う忍足は(悔しいけど)やっぱり優しい。



「バカタリ…」

「はいはい、馬鹿でもなんでもええから。で?どないしたん?泣く程のことがあったんやろ?」

「…泣いたのは…なんか、悔しかったからで…」

「ん?」

「………実は、」





私は、昨日あった出来事を話し始めた。
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