□君が好き!
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笑わないでよ。そんな顔で、オレ以外のやつに笑いかけないで。話し掛けないで。
そんなオレのどろどろとした嫉妬。気持ち悪い。
だけどそれは、泉が好きだからだよ。好きだからこそ他のやつと話してるとイライラするし、笑いかけてるともっとイライラする。
男子でもすんのに、女子なんてもっとだよ。

「浜田、大丈夫か」

いろいろ考えていたら頭が痛くなった。なっさけねぇ。
保健室で少し寝ていたら誰かが話し掛けてきた。目を少し開けて見ると、泉がいた。泉を見た瞬間、胸がホワッ、とした。
好き、好きすぎて、オレの醜い嫉妬が恥ずかしい。

「泉...なに、それ」

泉がきてくれたことは嬉しかった。嬉しかったけど、だけど、その手に持ってるのは、なに?

「あぁ、これな。クラスで貰った。田島達が貰ってたからついでに。食おうぜ」

なにそれ。明らか女子から貰ったやつでしょ。
田島達がついでだったかもしれないじゃん。泉のこと好きなんじゃないの、その女子。

「浜田?」
「...」
「なに、どうし...わっ!?」

泉をベッドに押し倒した。
イライラする。なにもわかってない顔をしてる泉も、女子からお菓子貰ってる泉も。
好きなのに、無茶苦茶にしてやりたい。

「ちょ、なっ...なんだよ」
「...好き」
「なっ、なんだよいきなり」
「好き...大好き」
「ま、浜田!ちょ、まった!」

暴れる泉の腕を掴んで服を捲る。足をばたつかせる泉の足に割って入る。
泉の肌に触れると泉の口から言葉が漏れた。

「あっ!」

恥ずかしくなったのか顔を真っ赤にして必死で声を殺そうとしている泉がかわいかった。
右手は泉の片方の突起を触り、口ではもう片方の突起を舌で刺激し、左手は泉の中心をやわやわと触る。

「ん、んっ..!や、あ...誰か、くんだろ...!」
「大丈夫だよ、先生いないし」
「そ、ゆー問題じゃ、なく...て!あっ!や、やだ!」

泉の中心部分を口に含むと一層でかい声が出た。色っぽい声。そんな声出されたらさ、オレだってもたないんだけど。
泉の中に指を突っ込んだ瞬間、がらりとドアが開いた音がした。

「あっれー?先生いないじゃん!」
「えー、じゃあ待っとく?」
「チャイム鳴るまで待ってみよーか」
「うん、あ!そう言えば昨日のテレビでさー」

カーテンの向こうから声が聞こえた。女子の、声。
泉が必死に声を抑えながらオレを睨んでくる。そんな顔も、オレを煽るだけなんだよ泉。
突っ込んだ指をいきなり動かした。動かしながら泉の突起に吸い付くと、泉は小さく声を漏らした。

「ひっ...あ、んっ...や..」
「聞こえちゃうよ?」
「ん、んく...」

女子の話が聞こえるからまだいるだろう。ほんとは声聞きたいけど、堪えてる泉って、なんか、こう...すごく、くる。やばい。
聞こえると言ったら両手で口を抑える泉。かわいい。泉の中に埋めていた指をぐいぐいと進めながら、泉の両手を外してキスをした。
開いた口に舌を滑りこまして絡める。必死で逃げる舌に吸い付く。かわいい。

「や、..は、ま...っ..待っ...」

鎖骨にキスをして、軽く噛むと、びくんっ、と泉の体は跳ねた。首筋の、服を着ても見えるとこに何箇所もキスマークをつけながら、中に挿れていた指を一気に三本に増やし、中を広げていく。ぐちぐちといやらしい音がなっている。
あ、やばい。もう、無理、かも。

「...泉」
「、あ...」
「も、無理。挿れていい?」
「は..!?む、無理...!」

そんな泉を無視してかちゃかちゃとベルトを外していく。
だけど、まだ女子がいるから...どうしよう。そんなことを考えていると、いいタイミングでチャイムが鳴った。

「あ、チャイム鳴っちゃったじゃん」
「えー先生なにしてんのー」
「とりあえず授業行く?」
「次なんだっけ?」
「古典ー眠いわー」

そんな女子達の声が聞こえ、ドアが閉まった。
よし、チャイムナイス!
指を一気に引っこ抜いて自身を突き刺す。突然の刺激に泉は悲鳴のような喘ぎ声をあげた。

「ひぁっ!い、た!は、...や、..やぁ...いた、い..っく..ん、」
「泉...力抜いて...」
「あっ、やぁ...む、むり...」
「...っ、」

ぐっ、と奥に突っ込むと、全て入った。途端に泉の中がきゅうっと締まって俺を締め付ける。
あー、やばい。気持ちいい...

「泉...んな締めたら動けない...」
「や、やだっ...動い、たら...殺す..!」
「はは...殺されるのはやだけど、このままのがもっとやだなぁ...」
「っ、あっ!」

そう言いながら抜き差しをすると泉は苦しそうに顔を歪ました。
でもそのあとすぐに気持ちよさそうな顔をするから、オレの中心はドクン、と脈打った。

「あっ、くぅ...でか、くすんな...!や、あ!」
「わり...もう止まんねー」
「あっ!く、んん..!」

泉のいいとこを突くと、体がびくんっ、と跳ねた。
かわいいな...そんな顔見せられたら、もっとしたくなっちゃうじゃん。

「あっ、あっ!も、無理...!」
「いいよ、出しなよ」
「あっ、やだ!...ん、んんっ!」

手を泉の中心に持って行き、上下に擦るとすぐに泉は達した。
はーはー、と呼吸をしながらぐったりしている泉の足を広げて突く。
イったばかりの泉には刺激が強すぎて、萎えていたそこはすぐに元気になった。

「あっ!ん、あ...っやだ!はま、はまだ...!」
「泉....」

そのあとはもう夢中で泉の中を突いた。泉は涙を流しながら、オレの首に腕を回してきた。
それに答えるように、オレも泉を抱きしめた。

「...ごめんなさい」

行為が終わってから、泉は無言で乱れた服を着直しながら、オレと反対方向を向いている。
これは相当怒ってるな...そりゃそうだよね...無理矢理やっちゃったし...

「...おい、」
「はっ、はい!」
「..んで、いきなりんなことすんだよ...」
「あっ...ごめん、あれは...その...泉が、女子から食べ物貰ってた、から...嫉妬、して...」
「...ふーん」
「そ、その子のこと、気になっちゃったりしちゃったらどうしようかと思って...ごめん!」
「...別に、謝らなくてもいっけど」

へ?と声を漏らした瞬間、ぎゅっ、となにかに包まれた。い、いず、いずみ、が...!?

「あー、でも謝れ」
「どっち!?」
「うっせーな。...おめーが独占欲強いのはいいけど...シャツ着ても見えるとこに付けてんなよ」
「あ、それは...すみません...」
「...だから、」

ちゅっ、と小さなリップ音がしたと思ったら、唇に柔らかい感触。
え、なにこれ!?泉、から..!

「っ...」

泉の肩を掴んで、今度はこっちからキスをした。深いキスを何回かし、唇を離した。
泉はオレをじっ、と見て、なにか言いたげな表情だった。

「...まぁ、これで許してやるよ」
「な、にが?」
「さっきの」
「さっき、の...?」
「っ!だから!さっきの無理矢理なセックスだよ!!」

言った途端、泉の顔がみるみる赤くなっていった。
な、なにこれかわいい...自分で言って照れてるよかわいいな...
泉の腰を掴み、肩に手を回してぎゅうっ、と抱きしめた。

「泉かわいー」
「なっ、...うっせ」
「あはは、好きだよー大好き、愛してる」
「...そうかよ」
「泉もオレのこと好き?」
「...おー」

ちゃんとは言ってくれないけど、少し間があいた時にオレの背中に腕を回してくれたから、これが答えなんだ。
すごく嬉しくなって、よりいっそう泉を抱きしめた。
独占欲強くてごめんね。けどそれくらい、泉が大好きだから。泉だけを、愛してるからなんだよ。



end.


→あとがき


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