ショートSS
□雨の日彼がおじゃまする(後編)
2ページ/3ページ
「たまらねえな、その顔」
「ッ…誰がこんな顔にしたんだよ…!」
「俺だけど」
「っ馬鹿野ろ…っ!あ…あぁっ……!」
赤木は反発する零を抑え込み、質量のあるモノを無理矢理突っ込んだ。
我慢しろと言われたが、勝手に揺れと共に痛みを我慢する喚声があがる。
まぁ、それが赤木の狙いであることは考えるまでもなかったが、我慢ができない。
―――もっと欲しい。
そんな卑猥な言葉が口から溢れ、だらだらとこぼれていく。
赤木は要望に答え、動きを徐々に激しくしていく。
しばらくして、快楽が一瞬甘い痺れに変わった瞬間。
「赤木さ、……赤木さん……っ!」
零は大きく赤木の名を呼ぶと、ビクビクと震えながら果てた。
「う……くッ…」
赤木も珍しく呻き声をあげ、零のナカで果てた。
風呂からあがると、先に部屋に戻っていた零がベッドで横たわっていた。
「気持ちよかったぜ?」
眠っているだろう零に話しかける赤木。
すると零が顔をこちらに向けた。どうやら横になっていただけのようだ。
「思い出させないでください…」
拗ねるように口をつぼめる零。
かなり恥ずかしかったようで、目は合わせてくれなかった。
だがそこも零らしい、と赤木はわざとらしく笑って見せた。
「もう寝ろ。俺は隣で寝るからな」
「…はい」
「何だよ。何もしないさ」
「わ、分かってます!お休みなさい!」