遙かシリーズ

□クリスマス
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「うん・・・。ホントは聞くつもりなかったんだけど何も思い付かなくって・・・。」
と、落ち込んでいる望美。

「悩む必要なんてなかったのに。望美がくれた物なら何だって嬉しいからな。」
ああ、でも と続ける。

「オレは望美がいればそれだけでいいさ。」
「もう、ヒノエくんはまたそんな事言ってごまかそうとするんだから」
「ごまかす、だなんてひどいな。オレはいつでも本気だよ?」
嘘ではなくその言葉は本心。
望美が傍にいるだけでいい、そう思っている自分がいる。
彼女がいるなら他に望むものなど彼にはないのだ。

じゃあさ、と続けて
「オレの為に舞を舞ってよ。」
「え?それでいいの?」
「ああ、天女の舞を独り占めできるなんてサイコーだろ?」
「もう、またそんなこと言って。望むならいつまでも舞ってあげるのに。」
そして、望美は立ち上がろうとする。その時
「望美。」
ヒノエが望美の腕をつかむ。
「うん?」
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