遙かシリーズ
□starry night cruising
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「天女の住まう天界に帰りたい、っていう願い事なら聞けないかな。
・・・それを一緒に願うのもゴメンだけどね。」
そう微笑んでみせるが先程の自信たっぷりの笑みとは違い
切なさが滲み出ていた。
その時のあまりにも切なそうな表情に望美はズキッと胸が苦しまされる。
それとは反対に嬉しいと思ったのも事実。けれど、それは胸に秘めておく。
そして、望美はヒノエに抱きつく。
「望美・・・?」
「そんなこと言うわけないよ。
だって私、ヒノエくんの傍にいたいもん。」
柔らかな微笑みを添えて言う。
「言ってくれるね、姫君?」
そして、自分も望美の腰に手をまわし、互いに抱きしめあう。