遙かシリーズ

□ひだまり
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ある日の午後。
この日、いつもより早く仕事が終わり
ヒノエが屋敷に帰るとたいてい迎えにきて
「おかえり、ヒノエくん」と自分の名前を呼び
微笑む望美の姿はなくって。
−−−まして今日はいつもより帰りが早いから
驚き嬉しがるだろう彼女の顔が見たかったのもあり
寂しいと感じる自分がいたことに気づく。

「オレの奥方様はどこにいるんだい?」
近くにいた女房に居場所を尋ねると
「望美様ならお部屋にいるはずですが…」
との返答が返ってきたので部屋に向かい足を進める。
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