遙かシリーズ

□starry night cruising
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―――――夜。
満天の星空の下。
空にはたくさんの星々がキラキラと瞬いている。
そんな中、用意された船の自室から出て望美は夜空を見上げていた。そして、流れ星を見つけては何かを祈っている。


「熱心に何を願っているのかな?オレの姫君は。」
「ヒノエくん。」
「まだ寒くないとはいっても、夜風は毒だぜ?」
「ね、ヒノエくんも一緒にお願しようよ」
ヒノエの忠告を望美はさらりと流し、微笑んで『一緒に願って』とヒノエにそう言った。


けれど。

「望美、天に祈らずオレに言えよ。お前の願いはオレが叶えるぜ。」
自信たっぷりに微笑みながらヒノエはそういった。
「もう、ヒノエくんたら」
「ああ、でも」
「でも?」
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