10周年記念小説(8本)

□『城戸丈』
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「塾で習わなかったのかよぉ」

「こんなこと習わないよ!」

「じゃあ塾って何教えてんのさ?」









なんか、こんなやり取りいっぱいしたよなぁ。


君との、君たちとの冒険で、塾じゃ習わない沢山のことを学んだよ。


“自分の道”

父さんの言う通りにするんじゃない。
自分が何をしたいのか、見極める。


冒険で学んだことの一つ。

というか、この気持ちが冒険後の僕を支えてる。



中学受験

そう、あのディアボロモンが現れたあの日。

あの時も多分、昔の僕なら諦めてた。

けど、根性が付いたのかなぁ、ハハッ

最後まで諦めなかったよ。


で、見事に受かった。



まぁ結局高校も受験することになるんだけどね。







え、何?



あぁ、うん。
そうだね。



無力な自分が本当に嫌だった。
ホエーモンやピッコロモン、レオモンたち仲間が消えていくのを見る度に

強く、強く、って思った。
僕はとっても弱かったから。


なんで何も出来ないんだよ!

彼らを犠牲にしなきゃ進めないなんて、そんなはずないんだ!

強くならなきゃ。彼らを守れるように!


けれど、強さってなんだろうって。
戦うだけが強さじゃない。

なら、何をすればいいんだ。

仲間を失わないために。


それってやっぱり、治すことなのかなぁって思ってさ。


自分に1番合ってるし

自分にしかできない。


そう思ったんだ。








え?何?

えっ、今からっ?!



パアァアァア


ドカッ

「っつ〜…………」


「丈〜〜!」


「ゴマモン、君いきなりなんだよー」


「丈に逢いたくなったんだもん、しっかたないじゃん!」


「だからって顔にダイビングするこたないだろう?」


「へへへっ。丈。」


「なんだい?」


「かぁっこよくなったなぁ丈!」


「君、前もそれ言ってたよね」


「だからぁ、そん時よりもっとかっこよくなった!」


「ははっ、そ、そうかい?」


「昔はへなちょこ過ぎたからなぁ丈は!



「なんだいゴマモン。そりゃあないだろ」



「なぁなあ丈」


「なんだいゴマモン。」












「俺たち、やっぱいいパートナーだよ!!!」






僕たちは戦ってきた

END
まとまらなかった乙orz
最終回の丈のセリフを撤回させてみました。
「僕たちあまりいいパートナーじゃなかったけど」
そんなことないから!

うん、丈先輩、今就職中だな。がんばれ!
 

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