long dream
□序章〜quiz・quiz〜
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私はまだ分かっていなかった。
6年ぶりに訪れる六軒島。
そこで、悪夢のような惨劇の歯車に引き裂かれていく自分達の運命。
それは、どんなに抵抗しようとしても
所詮梳られる砂は砂。
足掻く事が愚かだと知りながらも
私は、歯車にピリオドをつけたかった。
それは、梳られていく砂達よりも
過酷過ぎる、悲惨な人生。
そうかもしれないと自身を嘲笑いながらも
私は私を信じて、歯車を止める光に成りたい。
そう、どんなに苦しくても、
私が持つものを全て手放す事となったとしても。
絆。
愛。
友情。
ココロ。
形無いものが、
親。
友達。
出逢った全ての人達。
形あるものが、
全て私から離れてしまったとしても。
私は皆を守りたい。
偽善者?
どう言われようと構わない。
そんな事に構っている時間は無い。
私は、魔女なんかに、運命を渡さない――・・・。