死の魔女と死の外科医

□straw hat
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シュンッ



『ナミ、大丈夫?』


姿現しをしたはいいが慣れないナミは私の足元に崩れるように現れてしまった。彼女はただ緊張の糸が解けて、寝ているだけで大丈夫なのだろうが…



けど、私は大丈夫そうではない。



周りを見渡すと甲板に出ていたであろうクルーたちが私とナミを囲むように見ていた。

第一印象かなり悪いじゃない、とため息をついた。


「お前何者だ!?」

緑の頭と腹巻が特徴的な剣士が腰の刀に手を添えながら、殺意むき出しで睨み付けてきた。


『今は敵ではないわ。

空からナミが降ってきたから私のいる船で保護してたのよ』


あなたの大切な航海士なんだからベッドにくらい運んであげたらどうかしら
と付け足すと舌打ちと共にナミを軽々と持ち上げ医務室に向かったのだろう船内に入っていった


『…さて、素敵な笑顔の船長さんは?』


「いやいや、レディー…あんな大食い船長はほっといて俺と素敵なランチでも」

「サンジがやはり口説いたー!」


私の手を取るまゆげがくるんと可愛い黒スーツの男性に、ベポみたいな可愛い生物がつっこみをいれていた。

たぬき?いぬ?いや角があるから、シカ?



『あら、この船にもこんな可愛い船員がいるのね』


サンジさんを 無視 して、可愛い角の生えた生き物を抱きしめると、ぐもった声で可愛くなんかねぇぞコノヤローと照れているのがわかったより強く抱きしめてしまった。

「おネエさーーーん!俺にもぎゅーってしてぇーー!!」

またそれも無視。


『この船の船医さんは?』

「俺だぞ!」

と腕の中の生き物。


『一応ナミ診てもらえないかしら?来る途中で気絶しちゃったようなの。』


「おお!わかったぞ!」


とてとてと歩く姿はとても可愛い…お持ち帰りしたい。





『で、私は麦わらさんに用事があるんだけど』




「ヨホホホホーその前にお嬢さん、今日のパンツは何色ですか?見せてくれてもかまいませんよ?」

「ん〜スーパー気になるぜ!」


骸骨とサイボーグという変な組み合わせだがこの世界も何でもアリだと思うと驚くに驚けない。

というより最初の剣士さん以外、だれも不振がらないところなんて平和ボケした海賊団なんだろうと他人ながら少し心配にもなってきた。


『今日は黒よ。さすがに人前で脱ぐ気はないわ』



「「普通に答えたー!」」



つっこみが一人多くなったと声のするほうを向けば鼻の長い男性がやっちまったというようにびくびくしながらこちらを見ていた。




『……そんなに驚かなくても』


「怖がってるんだよ!」


『ああ!』


「驚いて震えるか!」


『怖がらせてごめんなさいね』



シャチみたいな人だなと思いつつ先ほどから何もしゃべらなかった彫の深い綺麗な女の人と目があった。




「フフッ あなた、‘死の魔女’のシュラ・アカリね」



『ええ、そうよ』




この人と話すのは楽しそうと思ったが.............




麦わらさんはどこ!!!
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