死の魔女と死の外科医
□summer island
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島だーーーーーーー!!!!
という声に船員たちは
酒!!!!女!!!!酒!!!!女!!!!
と繰り返しがやがやし始め
「うるせぇ。」
とローの一言で撃沈された。
「浮かれててもいいが、この島には海軍の駐屯基地もある。あまり羽目を外しすぎんなよ。」
いつもの仏頂面の我らの船長に
アイアイ、キャプテン!
と、彼らはそろって返事するとまた酒、女、酒、女の繰り返しを始めた。
「ベポは俺とアカリと一緒に買い物だ。」
ローが隣にずっといた私を抱きしめながらベポにいうとベポはやったー!とものすごく喜んでくれた。
「アカリは初めての上陸だよね!僕緊張してきちゃったよ」
『フフッ 私も楽しみで緊張してきたわ』
「何かおいしいもの食べようね!」
『ええ』
「酒屋はペンギンに任せてある。そこで存分に騒げ。」
さすがキャプテン!
と彼らは喜ぶとローはこっちを見ていた。
『…何?』
「お前の日用品を買いに行かないとな。」
『ええ、そうね。』
アカリは上陸のため、もともと着ていた動きやすい腿くらいのスカートとノースリーブに黒い羽織というラフな恰好の物が1着のみで、いつも下着は魔法で瞬間に洗濯して使い続けていた。
幸いなことは女の子の日がきてないことだ。
「ベポは荷物持ちをしてもらう。」
『え…ごめんなさいね、ベポ…』
「いいよ!僕、キャプテンとアカリと一緒にいれることがうれしい!」
この白熊はなんて可愛いことを言ってくれるんだろうとアカリはきゅんきゅんしながら、ベポにお礼を言った。