死の魔女と死の外科医
□c u soon
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その凄まじい力に、周りにいた女性達は息を飲んだ。
彼女は何者なのか.......
「この大通りをずっと行った先に大きな白い建物がある
普段なら反抗的な我らを入れておく建物じゃが、この風習に刃向かったお主の仲間は捕えられた。
男たちはせっかくきた新しい男を殺すことはせまい…まだ生きておるが…」
『…ローが捕まる時点でおかしいわ』
あのローがあっさり捕まるなんて全く想像できない。海軍からは放置されている島らしく、海楼石を持っているようにも思えない。
「あの建物におるのはたった一人の男なのじゃが…噂に聞く限り能力者と聞いた。
お主はそこまでして'男'を助けたいのか?」
『ええ、あなたたちが見てきた男というものは地獄と同じくらいひどいと思うわ
けどそんな男ばかりじゃないの…
私はあの人に救われた…だって』
先ほどの惨殺を見つけ騒ぎ始めた男性に向かって杖を向けると、失神の魔法を唱えた
『人を殺さなくなったもの…』
さっきみたいなよっぽどなことがない限りね。
と付け足すとそうか、とうつむいた。
わかってもらうつもりはない。なんせ今まで‘男’がこの島の‘女’にしてきたことはひどすぎる…
『とりあえずありがとう…あとお願いがあるの。船がこの先の港にあるからそこにみんな一緒にいてくださる?』
もしも私の呪文が消えた時港ならだれか、もしかしたら海軍が保護してくれるかもしれない。
「……我らのことを置いておいても、死んではならんぞ」
『ええ、やっと深い闇に光が差し込んできたのだもの
死ねないわ』
ならよい、とおばあ様が言うと他の女性を引き連れ港のほうへぞろぞろと歩いて行くのを見送った
「魔法使いのお姉ちゃん、ありがとうっ」
『フフッ 元気でね』
アカリはそれだけ言うとローのいるであろう建物へと走っていった
どうかあなたが無事でありますように…