妄想文

□書籍紹介トンデモ編
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空海は古代ユダヤの錬金術師だった 正統ユダヤの血脈は〈日本(われ)にあり〉
TOKUMABOOKS
定価 850円(本体825円)
月海黄樹著
※サンカ出身の作者が代々伝えられてきた知識とユダヤの神話、日本の神話の共通点から、古代ユダヤ王族の血を引く空海(弘法大師)が、錬金術の実験場として高野山に金剛峰寺を設立し、「古代ユダヤ人の王として君臨していた」と説く。
「古事記の解読不能な部分が古代イラン語(ペルシャ語)で解明されることが学会で発表され、騒然となったことが記憶に新しい。」等とツッコミどころも満載だが、ユダヤの血を引く一族が邪悪に書かれていないので『ユダヤ人陰謀説』を期待する人々には物足りないかもしれない。
なお、この本は「賢者の石」を隕石と断言している。

※サンカ…山窩とも書く。独自の文化をもつ日本の狩猟採集民達の民族名。

個人的呟き:
作者は「科学的、歴史的資料の数々」を元にしたとは言うものの、神話や言葉の断片が似ているという事を根拠の大きな柱にしている。
「おはよう→オハイオ」位に私には偶然の一致の気もするのだが。
 個人的には空海が錬金術を行っていたとしても古代ユダヤ起源のものではなく、中国道教の影響が強いのではないかと思う。

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