妄想文

□書籍紹介妖怪編
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図説 日本の妖怪
河出書房新社
近藤雅樹 編
定価 1600円
画図百鬼夜行からこっくりさんまで、一通り妖怪関係の常識が学べる入門書的な本。図説とあるとおり図版の種類が多いので絵の資料等にいいかもしれない。
ただ、一部の文が興味だけを煽ろうとしているようにも感じる。
個人的呟き:
自分には『晴らされぬ恨み辛みに魔界の魑魅魍魎がのり移ったもの』だろうかと言われている妖怪が、白沢のように見えてならない。


妖怪百物語絵巻 
国書刊行会 
定価 3500円+税
湯本豪一 編著
江戸中期から明治初期に製作されたと推定される妖怪絵巻四巻(怪奇談絵詞、土佐お化け草紙、ばけもの絵巻、蕪村妖怪絵巻)が、オールカラーで収録されている。
図版も大きく、原文、原文を活字に打ち直したもの、説明と非常に読みやすい構成になっている。…古文に弱い自分は、現代語訳が欲しいとも思うけれど。
個人的呟き:
以前から逢ってみたいと思っていた妖怪(尻に目のついている奴)が京都の帷子ヶ辻に出ると書いてあったので、今度暇を見つけて行ってみたいと思っていたり。


怪談の心理学 学校に生まれる怖い話
講談社現代新書
定価 650円(本体631円)
中村希明 著
怪談が生まれて伝染、変容していく様子を心理学の観点から解説した本。心理学というと少し難しそうなイメージもあるが、具体例が多く示されていて非常に読みやすい。思春期の心理やデマの法則、催眠術の原理など話題も豊富。
作者の若者観に一部偏りがあるかもしれないが、それを除いても面白い本だと思う。
個人的呟き:
読んでいると心当たりのある事が続々と出てきて、少し賢くなったような気持ちになってしまう。古本屋で105円だったのだけれど、新品で買っても損はないように思う。

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