詩
□詩T
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翔べない鳩
アナタは私を自由と言った
他人の不自由はアナタの不自由に対する抵抗の自由ですか
不自由なのはあたり前
鎖に繋がれていない人間などいないのだから
アナタに自由だと言われて辛いのは私
自由なはずはないのに気付いてくれないから
自分が自由じゃないと気を落とす意味はあるのですか
人によって自由の大きさや価値は違うのに
比べる必要があるのですか
自分のままで良いのではないのですか
少しでも自由を感じたいと願うなら
自ら日常に変化をもたらせば良い
私は自由だとも不自由だとも考えないから
変化をもたらさない
自分が許される中で動くだけ
日常は一歩も進みやしない
過去に囚われた不自由かもね
唯、完全なる自由は存在しない
求めなければ辛くないと思う
私は不自由さに慣れたの?
その答えは偽りの平和に隠された