詩
□詩T
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永久なき少女
ないものを望む
あるものを否定す
指でなぞった一筋に囁きかける
私の眠る華の寝台に
横たわった一人の躰
朝になっても目醒めない
私は目醒めているというのに
たくさんの羽根に包まれ
舞う私
周りはなぜかいとおしそうに
わずかな哀しみを抑えて
躊躇いの架けた橋を渡り
川に流れる幾の鬼を水面に見る
美しく彩色された馨しい花の広がる成れの果て
気まずさに染まされた空気の満ちる野の原
戦火の灯る碧き湖の絆結ぶ山
眩しさに焦がれ舞いゆく躰も足を止め
天へと向かい翔び上がり
惹きつけられ
すべてを迎えし太陽の許へ
何を伝えてか 何を終えてか
飾りだけでは終わらない