薄桜鬼
□雪降る、この地へ…
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……………。
俺が目覚めてもう一時間以上。
今日は休み。
千鶴は………まだ寝ている。
とっくに、起床時間は過ぎている。
俺は、副長が言った言葉を思い出した。
俺は千鶴の耳元まで唇を寄せて
「お前が好きだ。愛している。」
そう囁くと、千鶴は思いっきりガバリッと飛び起きた。
「以前、お前が起きない時はこうしろと副長に言われていた。
こうすると、きっと起きると…
どうやら、図星だったようだな」
千鶴は、寝ぐせのついた髪を手で直す。
「えっ!あの…一さん!?」
何故かわからぬが、俺が怒られた。
「………何故、俺が怒られる。」
「え!あ!、もう……
一さん…おはようございます」
千鶴はにこりと笑い、挨拶をする。
「ああ、おはよう。
千鶴」
*