緋色の刻印

□美味しいご飯
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『う〜、お腹空いた』
 
俺様は限りなくお腹が空いていた。
 
なんでかって?
 
それは詩音とケンカしたからに決まってんだろ。
 
でも詩音ってばなんであんなに美味しい血なんだろう?
 
低血圧だし、性格は冷たいし、俺様をいじめるし。。。
 
それなのに一口アイツの血を口に含むと、まろやかなのに後味は爽やかで口の中にふぁっと広がるあの芳しい香り…………………思いだすだけでも涎がでてくる。ジュルッ
 
あぁ〜まぢお腹空いて倒れそうだ。
 
この俺様が空腹ごときで詩音にごめんなさいするのはプライドが許さねえ!
 
………………このままごはんが貰えなかったら俺様死んじゃうんじゃないだろうか?
 
きっと明日の朝にはお腹と背中の皮がくっつくくらいになって冷たく横たわってるんだ。
 
クスンッ
 
なんて可哀想なんだろう。
 
謝りに行こう…………かな?
 
そしたらアイツごはんくれるかな?
 
よしっ!


 
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