緋色の刻印
□自己紹介
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俺様の名前はフォルガ。
フォルガウス・D・インスノーリアってのが正式な名だが…………長ったらしいから周りの奴等はみんなフォルガって呼んでるんだせ。
まぁお前にも特別フォルガって呼ばせてやるよ。
俺様はイギリスで昔から続くインスノーリア伯爵家の末っ子として15年前に産まれた。
俺様には兄が3人姉が3人いるんだ。
にーさまもねーさまも俺様のことが大好きでしかたないらしい。
一番上のにーさまはいつも『この漆黒の艶やかな髪の触り心地がいい』って言って撫でてくれる。
二番目のにーさまは『血のような緋色の瞳が可愛い』って言いながら瞳を覗きこんでくる。
双子のねーさまたちは『やんちゃな猫目とはねた髪が愛しい』って褒めてくれる。
三番目のにーさまは『抱き締めたサイズが丁度いい』っていつも抱き締めてくれる。
俺様と一番近い歳の(と言っても10歳は離れているが)ねーさまは『我が儘で甘えん坊な所が好きよ。』と言ってくれる。
そんな風に愛をいっぱいに受けて育った俺様だが、15歳の誕生日の日の夜に家を出て、日本という国に留学することになった。
留学の理由は表向きは勉強のだめ。
………………だが本当は。
インスノーリア家は吸血鬼の一族なのだ。
そのため愛しいのごはんを探すための留学なんだ。
日本には美味しいごはんが多いらしいからな♪
これからよろしくな。
特別俺様のごはん候補にしてやるよ。