歪んだ世界
□【12月カレンダーより】
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学校から家(叔父さん宅)に向かっていると後ろから
『亜莉子ちゃん』
振り向いてみるとそこには武村さんがいた。
ア『あっ、武村さん!こんにちは。どうしたんですかこんなところで?』
何故か武村さんはあたふたした様子で
武『それは〜その〜うん。仕事の途中で偶然通りかかってね。』
ア『そうなんですか?お仕事大変ですね。』
武『まぁ大変ってわけでもないよ。亜莉子ちゃんこれから暇?』
ア『はい。もう帰るところだったので。』
武『じゃあこれからお茶でもしないかい?』
武村さんとは退院以来なんどかあってるけど学校帰りにお茶に誘われたのは初めてだった。
ア『う〜んどうしよう。』
武『叔父さんに怒られちゃうかな?』
ア『そんなこともないと思うけど。。。』
どうしようか悩んでいると。
『亜莉子!!』
ア『あっ!叔父さん!!』
叔父『なにしてるんだ?早く家に入りな。』
ア『えっでも』
なんだか叔父さんいつもと違うみたい。
叔父『やぁ武村くん。今日はう・ち・の亜莉子になにか?』
武『亜莉子ちゃんさえ良ければお茶でもしようかなってね。(ニコ)』
叔父『そうでしたか?でも亜莉子はもう家に入るので。』
ア『えっ……//』
わたしはなにも言ってないと思うんだけど
武『ねぇ、亜莉子ちゃん。康平くんの家は門限とか厳しいのかい?やっぱり僕の家に来ればいいんじゃないかな?血は繋がってなくても僕らは家族だよね?』
叔父『おっお前なに言ってんだ!?亜莉子はうちの子に決まってるだろ!!』
武『でも……君とは血が繋がってないし、一緒にいた時間だったら僕の方が長いよ。』
叔父『てめぇ!ふざけんなょ!!』
武『僕は至ってまじめですが?(ニコ)』
(言い争いがつづく)
………二人ともどうしたんだろう?困って自分の部屋の窓に顔を上げるとそこにはチェシャ猫が見えた。
するとチェシャ猫は口パクで
チ『アリスは僕のだよ』
最後はチェシャ猫勝利!