夢想話
□小獣的呂布軍
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長く続いた雨も上がり、今日はとても良い天気…
絶好のお昼寝日よりですな♪
「張遼殿、ご飯ですよ」
『きゅっ♪』
トトトトトト…
「だわっ!ま待てってコラ!!大人しくしねぇなら飯やんねぇぞ!?」
『何だと!よこさんのならお前を食ってやる!!』
ガブッ!
「痛えぇぇぇえ!!!」
「うるさいですよ高順殿。遊んでないで早くご飯あげて下さい」
「つってもコイツが大人しくしねぇんスよ!!」
「お腹空いて機嫌が悪いんでしょう。そのままだと足無くなりますよ」
「こんなチビ犬に食われるわけ…」
ガググ!!
「ぎゃーーーー!!
だから痛ぇっての!!」
「犬とか言えば怒るに決まってるでしょう。ちゃんと名前で呼ばないと…」
「分かった呂布!飯やっから」
パッ
「おっ、ほんとに離…」
ガブリッ!!!
「ギャーー!!って場所変えただけかよ!!?」
「気に入らないみたいですな」
「分かった呂布殿!!呂布殿って言うから!!」
ガジガジガジ
「殿付けるって殿!!殿ーーー!!」
……パッ。
「ふむ…殿と呼ばれたいみたいですな」
「何て奴だよ…
痛ちち…ほんとひでぇ目にあったぜι」
『ガァーー!』
「分かってるっての!ほら飯…」
『フン。最初からとっとと渡せば良いんだ』
ハグハグハグハグ…。
「やれやれ。
…もう出て来て良いですよ」
……もそもそ…
『…怖いの終わりました?ι』
「もう大丈夫ですよ。一緒にご飯食べましょうね」
『…みっ♪』
「高順殿、貂蝉殿のミルク出来ました?」
「丁度良い感じですぜ。
はいよ嬢ちゃん」
『ありがとです高順様♪』
「お〜よしよし♪
お前は大人しく育つんだぞ」
「貴方もたまには大人しくご飯の用意出来ないんですか?」
「俺のせぇじゃねッスよ。アイツが…」
『ガルルルルル…』
「…何でもねッス」
「ハァ……今日も騒がしくなりそうですな」
相変わらず陳宮殿達は大変ですな。
もうこの騒がしさには慣れましたけど…。
ハムハム…。
うん。
今日のご飯も美味しいですな。
さて…
これ食べたらお昼寝に行きますかね♪
―――――――――――
カリカリカリ…
「おや…お昼寝ですか張遼殿?」
『はい。扉開けて下さい』
「でも雨が上がったばかりですし…魚が汚れてしまいますよ?」
『…ふきゅ?』
「少しお待ち下さい」
そう言うと陳宮殿は何やら青い敷物を持って来ました。
これツルツルして楽しいんですよね♪
「では行きますか」
扉を開けて外へ向かう陳宮殿に続き、私も愛用のお魚をくわえて外に出ました。