夢想話

□温泉旅行をプレゼンツ!!
1ページ/7ページ



とあるビルの一室。
そこに集まる重役達の中、一際威圧感を放つ男が一人…





「鳳魏との商談はまだ成立しないのか?」


「はぁ…どうやら先方が内容にまだ納得いかぬようで」


「む〜…こちらとしては破格の条件を出したつもりだが……

いかが致します社長」




言われ、威圧を纏う男は閉じていた眼をゆっくり開く。



「馬鹿馬鹿しい…こちらが譲歩してやったにも関わらず、それでも首を縦に振らんのなら契約は無しだ」


「しかしそれではこちらが不利…」


「鳳魏だけが全てではない。龍蜀や虎呉に直ぐ様アプローチをかけろ。奴らは小さいが、鳳魏に無い物を持っとる」


「龍蜀でしたら、既に私の部下が赴いております」


「フッ…流石だな張遼。では虎呉も至急…」

ムィ〜ン ムィ〜ン


「む……少し席を外す。話しを続けておけ」


そう言うと男は部屋を出、胸元から携帯を取り出し、軽く咳払いをして電話に出た。






『あ。すいませんいきなりお電話して…今大丈夫ですか?』

「うむ、全然平気だぞ。どうかしたのか?」

『あの、今お買い物に来てて…それで貰った福引券でくじを引いたら特賞が当たったんです!』


「本当か!?そりゃ凄いぞ……ってもしかしてデかいのが当たって持って帰れんのか?それなら直ぐ…」

『いえ、大きくはないんですけど……あの、来週の水曜日ってお仕事ですよね?』

「あぁ一応…何でだ?」

『…実は……』


「…………なにっ!!!?本当かそれ!?…うむ……うむ………はっ?嘗めとるのか商店街はι……分かった。ちょっと聞いてくるからお前は家に帰っとけ。
………大丈夫だ。心配するな……後で又電話するから………分かった。気をつけてな…」

ピッ…。


バターン!!!!

『『『ビクッι!!?』』』



「…陳宮。来週の水曜と木曜の2日間、大事な用が入った」

「水曜と木曜ですか!?………その日は鳳魏との話し合いが入っておりますがι」

「ならその話し合いを火曜にしろ!それで向こうが首を振るなら鳳魏は捨てる!!」

「なっΣ!?なんと…ι」

「分かったら直ぐ話をつけろ!!」

「わっ分かりました!」


「聴いてたなお前ら!!この数日で勝負が決まる!全力で当たれ!!!」

『『『ハッ!!!』』』












そして火曜日。
呂布の激と部下達の頑張りにより、鳳魏との商談は無事成立した。











そして翌日…。







「わ〜…見て下さい奉先様。凄く綺麗なお宿ですよ♪」


「ほぉ〜良いとこだ……こりゃ貂蝉に感謝せんとな^^」


「たまたまですよ//
それより…お休み取ってくれて有り難うございました」


「気にするな…俺もこうしてお前とゆっくりしたかったからな。

じゃ行くか」


「はい^^」





こうして、貂蝉の引き当てたペア宿泊券を手に、二人は温泉旅行にやって来たのでした。


次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ