創作無双話

□呂布軍の日常〜戦後編〜
1ページ/7ページ




砂塵舞う大地





響く剣撃

轟く怒号。





一撃一撃に命を賭け




舞う血飛沫を身に浴びて


戦場を駆ける偉丈夫が一人……









それがこの俺!!



「陥陣営!高順様参上!!
死にたい奴ぁ、かかって来やがれ!!!」




雪崩来る敵襲を切り崩し走る。



殿の赤兎にゃ負けるが、俺のだって結構良い馬なんだぜ?




「うっしゃあ!!行け焔!」


『ヒヒーン!!』


「「わあーーー!!」」



ドゴガッ!

ザシュッ!


「ぐはっ……」
バタッ…



「一丁上がりぃ!!」



くぅ〜!たまんねぇぜこの感覚!!



俺もほんと戦好きだな♪




っと

浸ってる場合じゃねぇや!



遠くから弓を構える敵兵。

その向く先には…






ヒュン!



「オラア!!」

キィン!



「えっ?」


「おらよっ!!」


ヒュッ
ドスッ!

「がっ!……クソ……」
ドサリ



「はぁ〜危ね危ね…」

咄嗟に投げた刀は、見事
どたまに命中。


俺ってすげぇ♪


でも今度から弓矢持って来なきゃなι


あの子を護る為に…




「高順様!」


何て思ってたら、聞こえる声。


「おう。怪我ぁ無ぇか譲ちゃん?」


「はい。有り難うございます!」


深く頭下げて礼を言う譲ちゃん。
しかも可愛い笑顔で…


癒されんなぁ、ほんと///


「此処は危ねぇから、俺の傍離れんじゃねぇぜ?」


「…はい//」






…もしかして今良い感じじゃねぇの?


だって譲ちゃんのほっぺ紅いぜ!?


…少しは…

俺の事好きんなったか…

「危ない!!」

「のわぁあーー!!?」

ダンッ!


「いっ…つ〜ι
って譲ちゃん!!おいっ大丈夫か!?」


よく見りゃ嬢ちゃんの肩には一筋の傷。


顔を上げれば、弓を射かける兵の姿…




野郎…良い度きょ…


ズガアン!!



あ…
保護者きた。



ガス!ザシュッ!!

ダガガガ!!!
   ドゴスッ!!



…うわ……むごι…



流石です殿。微塵も容赦ねぇッスね


ま 当然か。



「…高順様」


「大丈夫か?すまねぇ…俺のせえでι」


「このくらい何ともありません。
それより、お怪我はありませんか?」


「おかげさまで…
有り難な、嬢ちゃん」

俺は嬢ちゃんに笑いかけ、その細い身体を抱きしめた。


「こっ…高順さま///」

戸惑い顔を紅くする姿がすげぇ可愛くて



…ほんと……
嫁にしてぇなこの子…///



ヒュオッ!!


    ハラハラ…



って思ってたら
空を斬る音と共に、数本舞散る俺の髪。


「っ……ちょ…うりょ…ι」


「戦場で何をしておいでかな高順殿?」


「何って…嬢ちゃんを守ってる……なんてι^^」


「ほぉ……
私にはどさくさに紛れ、貂蝉殿を抱いてるようにしか見えませんが?」



…ひぃーー!!

目!目が怖ぇって!!それ敵睨む目だろ!!

ってさりげに刃先向けんなよ!!(泣)


「…いい加減に離されてはいかがかな?」


「はっ離すって!!だからその刃ぁどけてくれよ!!」


慌てて嬢ちゃんを離す俺。
張遼は何も言わず、黙って刃を納めた。



…ほんと怖いわコイツι
嬢ちゃんの事んなると冗談通じ……



って……もしか…して……ι


ギギギ…

ゆっくり後ろを向けば、いつの間にかでっかい影が真後ろで仁王立ち……



「……覚悟は良いな。高順…」




ギャアーーーーーι!!




こうして、嬢ちゃんを護った筈の俺は


その保護者に制裁を受ける羽目に……



ひでぇッス殿ぉ〜〜!!(号泣)


次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ