創作無双話
□呂布軍の日常〜戦後編〜
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砂塵舞う大地
響く剣撃
轟く怒号。
一撃一撃に命を賭け
舞う血飛沫を身に浴びて
戦場を駆ける偉丈夫が一人……
それがこの俺!!
「陥陣営!高順様参上!!
死にたい奴ぁ、かかって来やがれ!!!」
雪崩来る敵襲を切り崩し走る。
殿の赤兎にゃ負けるが、俺のだって結構良い馬なんだぜ?
「うっしゃあ!!行け焔!」
『ヒヒーン!!』
「「わあーーー!!」」
ドゴガッ!
ザシュッ!
「ぐはっ……」
バタッ…
「一丁上がりぃ!!」
くぅ〜!たまんねぇぜこの感覚!!
俺もほんと戦好きだな♪
っと
浸ってる場合じゃねぇや!
遠くから弓を構える敵兵。
その向く先には…
ヒュン!
「オラア!!」
キィン!
「えっ?」
「おらよっ!!」
ヒュッ
ドスッ!
「がっ!……クソ……」
ドサリ
「はぁ〜危ね危ね…」
咄嗟に投げた刀は、見事
どたまに命中。
俺ってすげぇ♪
でも今度から弓矢持って来なきゃなι
あの子を護る為に…
「高順様!」
何て思ってたら、聞こえる声。
「おう。怪我ぁ無ぇか譲ちゃん?」
「はい。有り難うございます!」
深く頭下げて礼を言う譲ちゃん。
しかも可愛い笑顔で…
癒されんなぁ、ほんと///
「此処は危ねぇから、俺の傍離れんじゃねぇぜ?」
「…はい//」
…もしかして今良い感じじゃねぇの?
だって譲ちゃんのほっぺ紅いぜ!?
…少しは…
俺の事好きんなったか…
「危ない!!」
「のわぁあーー!!?」
ダンッ!
「いっ…つ〜ι
って譲ちゃん!!おいっ大丈夫か!?」
よく見りゃ嬢ちゃんの肩には一筋の傷。
顔を上げれば、弓を射かける兵の姿…
野郎…良い度きょ…
ズガアン!!
あ…
保護者きた。
ガス!ザシュッ!!
ダガガガ!!!
ドゴスッ!!
…うわ……むごι…
流石です殿。微塵も容赦ねぇッスね
ま 当然か。
「…高順様」
「大丈夫か?すまねぇ…俺のせえでι」
「このくらい何ともありません。
それより、お怪我はありませんか?」
「おかげさまで…
有り難な、嬢ちゃん」
俺は嬢ちゃんに笑いかけ、その細い身体を抱きしめた。
「こっ…高順さま///」
戸惑い顔を紅くする姿がすげぇ可愛くて
…ほんと……
嫁にしてぇなこの子…///
ヒュオッ!!
ハラハラ…
って思ってたら
空を斬る音と共に、数本舞散る俺の髪。
「っ……ちょ…うりょ…ι」
「戦場で何をしておいでかな高順殿?」
「何って…嬢ちゃんを守ってる……なんてι^^」
「ほぉ……
私にはどさくさに紛れ、貂蝉殿を抱いてるようにしか見えませんが?」
…ひぃーー!!
目!目が怖ぇって!!それ敵睨む目だろ!!
ってさりげに刃先向けんなよ!!(泣)
「…いい加減に離されてはいかがかな?」
「はっ離すって!!だからその刃ぁどけてくれよ!!」
慌てて嬢ちゃんを離す俺。
張遼は何も言わず、黙って刃を納めた。
…ほんと怖いわコイツι
嬢ちゃんの事んなると冗談通じ……
って……もしか…して……ι
ギギギ…
ゆっくり後ろを向けば、いつの間にかでっかい影が真後ろで仁王立ち……
「……覚悟は良いな。高順…」
ギャアーーーーーι!!
こうして、嬢ちゃんを護った筈の俺は
その保護者に制裁を受ける羽目に……
ひでぇッス殿ぉ〜〜!!(号泣)