創作無双話
□わがまま
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初めて出会ってから、どれ程の月日が経ったでしょう…。
貴方を利用していた私に
騙されていると知っていながら
貴方は、一途な愛をそそいでくれた…。
疑う事無く
私を信じてくれた…。
こんな私を… 護ってくれた…。
いつしか 私は愛を知り…
貴方に… 想いを寄せるようになりました。
叶う筈の無い想い…
望んではいけない
消さねばならない心…
解っていた筈なのに
捨て去る事ができなかった。
貴方を見かけるだけで心が踊る…。
声をかけられて、胸が高鳴る…。
触れられて…
情けないくらいに、顔が朱に染まる。
引き寄せ…
優しく塞がれた唇が…
貴方への想いを紡ぎ出す。
ずっと
傍に居たいと……。
貴方を
愛しています
奉先様……。