夢想話

□小獣的呂布軍
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「おやおや。今日も仲良しですな…」


『むにゃ…ちんきゅどにょ…お帰りなさいです』


「お疲れ様です張遼殿。ご飯出来たら起こしてあげますね」



そっと頭を撫でて家へ入って行く陳宮殿…
気づけばもう夕方ですな。


横を見れば、お腹を出して眠る呂布殿と……貂蝉殿が居ない!?


慌てて起き上がろとした時、尻尾がやけに重いのを感じて振り向き


『すぴぃ…すぴぃ〜…』

大事そうに尻尾を抱いて、気持ち良さげに眠る貂蝉殿を見つけました。




こんなに気に入ってもらえて…何だか幸せですな。



『ふみゅ……ちょおりょしゃま…』


小さく寝言を言われ、すりすりと尻尾にすりつく姿に…







つい、ほっぺたにちゅうしちゃいました///



それだけで胸がキュ〜ッてなって凄くあわあわしちゃいます!!


何ででしょうかね……全然嫌じゃないですし…。


『貂蝉は俺のだぞ。勝手に食うな』


いきなりした声に振り向けば、大きく伸びをして尻尾を毛づくろいする呂布殿の姿。



『…貂蝉殿を食べたりしません。大事なお友達ですからな』

『その友達に何でチュウするのだ。するのは好きな奴にだけなんだぞ』


『ちゃんと好きですよ。だから大事な尻尾も触らせてあげるんです』

『フン、ガキだなお前。俺は嫁にする方の好きなんだぞ。
だからお前より何倍も貂蝉が大好きなんだ』

『よめ…ってお嫁さんですか?呂布殿は狼じゃないですか。貂蝉殿とは結婚出来ませんぞ』

『知らんのか?好き同士なら狼と猫でも結婚できるんだぞ。
だから俺は大好きな貂蝉を嫁にするんだ』

『…貂蝉殿が呂布殿を好きとはかぎりませんぞ』

『いつも一緒に遊んでる俺を好きじゃない筈あるまい。とにかく、貂蝉は俺のだから取るなよ』

『ヤです。私だって貂蝉殿大好きなんだからお嫁さんにする権利ありますもん』

『友達としての好きだろうが!』

『今からお嫁さんにしたい方の好きになったんです!!』



狼の呂布殿と結婚できるなら狐の私にもできる筈ですからね。
ここは譲れませんぞ!

なんて思っていると


『んみゅ……おはよですちょうりょしゃま。
ほぉしぇんしゃま』


ほわわんと眠そうに微笑む貂蝉殿に、私達は言いあうのをやめて思わず見入ってしまう。



『おはよなのだ貂蝉//
張遼がうるさくて起きちゃったのか?』


『なっ!うるさかったのは呂布殿も一緒ですぞ
…って何しようとしてるんです』

ギュム


『あっコラ!尻尾踏むな』

『貂蝉殿に近づくからです』


さりげなく近づくとは油断できない方ですな。私がしっかり守らねば…。



ギュムリ


『…何するんですか』

『お返しだ。離してほしけりゃ尻尾離せ』

『呂布殿が先に離してくれれば私も離します』


……………


…………………




………ゴチン!



お互い一歩も譲らない様子に、強く額をぶつけあう私達。


尻尾の毛を逆立たせて睨みあっていると


はみはみ


『ふへ?///』

『きゅ?』



呂布殿の変な声にふと見ると、尻尾に噛みつく貂蝉殿の姿。



『しっぽごわごわですι
毛づくろいしてあげますね』



一生懸命小さな舌で呂布殿の毛並を整えて……
何だか凄く羨ましいですι



『落ち着きました?』

『うむ…ありがとなのだ貂蝉///』



ほっぺたをくっ付けて仲良さそうにする二人を見てたら……何だか胸がモヤモヤしてきました。





先に帰りましょうかね…






何て思っていたら、ひょこりと目の前に現れる白い尻尾。



『張遼様のもしてあげますね』



そう言うと貂蝉殿は私の毛並も整えだしてくれて…


嬉しすぎて尻尾止まらないです////




『動かしちゃできないです張遼様』

『すすみませんι』


そう言われても動いてしまうのを止められず…


気付いたら貂蝉殿が尻尾にじゃれ始めてました///





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