夢想話

□呂布家の日常
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近づき、貂蝉の隣に腰掛ける呂布。


「…良いか貂蝉?」



「重くありません?」


「大丈夫だ♪」



そう言うと

ヒョイッ

貂蝉を抱き上げ、自分の膝の上に乗せる呂布。


そして後ろから抱きしめ、貂蝉の髪に顔を埋める。



「はぁ〜……幸せだ…v」


すりすり…



甘えるようにすりつく。



「…まるで子犬さんですね」


小さく笑い、お腹に回された呂布の手に、自分の手を重ねる。





昼間離れているせいか、家に居る間、二人は一緒にいる事が多い。


特に呂布は、貂蝉に怒られない限り必ずくっついてくる。



(…やっぱり安心しますね……)



呂布にそっと身を預け、貂蝉は目を閉じる。



「…寝ちゃうのか?」


「……まだ寝ませんよ」



淋しげに問う呂布の頬を優しく撫でる。



(……眠そだな…)

「俺ちょっと風呂沸かしてくる。先に入るだろ?」



「後で大丈夫ですよ。もう沸いてるので、奉先様お先にどうぞ」




「……じゃあ…


たまには一緒に入るか?」



突然の提案に、貂蝉が驚き呂布を見れば



ニィ〜ッと悪戯を思いついた子供のように笑っている。


「…やっぱり、先に入って来ます///」



「ん。分かった。
中で寝るなよ?物音しなかったら見に行くからな」



そう言って貂蝉を送り出し


「……ちょっと残念だったな…」



呂布は小さく呟き、テレビに視線を移した。












……せ………ま…




ほ………さま…





「奉先様!」



「うわっΣ!?」



大きな声に驚いて見上げれば、そこに少し大きめのパジャマを着た貂蝉の姿。




美しい髪は下ろされ、結い上げている時よりも色っぽく呂布の目に映る。




「……貂蝉かわいい」



「寝ぼけてないでちゃんと起きて下さい。
お風呂入れます?」



「ん……ちょっと行って来る」



大きな欠伸をし、目を摩りながら歩いて行く呂布。

その背を不安げに見つめつつ、貂蝉も寝室に向かった。





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