おおふり

□二重人格
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「とりあえず今の段階でわかってる事はある?廉夜くん。」

〔…。〕

「何かいえよ。」

「阿部、落ちつけ」

「これが落ちついてられるかよ。」

その時に廉夜がゆっくり口を開いた。

〔心当りがない事はないんだが…〕

「言ってくれないか?」

〔泉。今は言えない。というか正直に言うと俺もわからないんだ。明日までに整理してたい。〕

「ゲンミツに明日に三橋の家に行くからな。」

〔わかったよ。田島〕

「そういうわけだからそろそろ帰ろう?」

『おう』


みんな納得の行かない表情をしてたが本当に廉夜が泣きそうな表情をしていたから何も言えなかった…

―次の日―

in三橋家


〔結局、みんな気になってきたわけか。〕

「やっぱり知りたいし」

「で、お前は原因がわかったのか?」

〔とりあえずな。〕

「言えよ。」

〔言ってもいいが…〕

『が?』

〔言っておくが推測でしかないからな。原因は…〕

花井の方をみた。

「俺?三橋に何かした覚えはないぞ。」

〔花井は何もしてないがカントクが花井にむかって言った事が原因だと俺は思うけどな…〕

「カントクが言った事で花井に言った事って…」

「花井が大分投手らしくなってきたってやつ?」

〔多分。〕

「でも、そういうのは前にもあったけど平気だったよね?」

〔あの時と違って今回は廉が居なくなって勝ったからだと思う。〕

「なるほど」

〔それ以外は心当りがないんだ。こんなのあの時以来だな。〕

『あの時?』
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