おおふり

□二重人格
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「あら、結構赤いわね。」

「あれほど無茶するなって言っただろうが!」

「ご、ごめんなさい。でも投げられる。」

『許しません!/ふざけるな!』

「で、でも…」

その時にグラウンド整備からみんなが帰ってきた。


「戻りました。モモカンどうかしましたか?」

「三橋くんは後半は見学だからね。花井くんが後半の試合投げて。」

「はい。」

「だから西広くんがレフトになるから水谷くんが移動するからみんなもフォローをしっかりする事」

『はい!』


「三橋、きちんと足を冷やせ。」

「千代ちゃん。氷持ってきて!」

「はい。」

篠岡が氷を待ってきた。

「はい。三橋くん」

「あ、ありがとう。」

「ちゃんと冷やさないと後で困るよ。」

「う、うん…」

「氷が冷たくなくなったらまた言ってね。」

「わ、わかった。」

そうは言っても俺は投げたかった。

「どうしよう…(また捨てられる。)」

モモカンが試合をみながら呟いた。

その呟きは三橋にも聞こえていた。

「花井くんも大分、投げれるようになったわね。」

「…」
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