宿曜〜sukuyou〜

□宿曜〜sukuyou〜
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どれだけ
注目されようとも、
誰も
俺に触れることはない。


そして俺も、
君に
触れることはできない…




― 日 ―




部活の時間はいつものように多くの女生徒がフェンス越しに俺たちを見ている。


なにもわかってないくせに…

なにも知らないくせに…

勝手に騒いで、
理想を作り上げて、

そのくせ、理想や期待を裏切れば勝手に幻滅し簡単に離れていく。


動物園の動物になった気分だ。

ただの見世物。

他人が楽しむためのショーの一つでしかない。


くだらない。

誰も俺のことをわかってはいない。


ずっと、
そう思っていた…

彼女に会うまでは―――
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