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□笑顔の表側では…
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やっちまった…。


この言葉が今の俺のすべて。









「山本君が好きなの!」

俺は正直困った。
なぜなら、毎日のように告白されていい加減諦めもつくはずなのに。

「俺には…彼女いるから…」

あまり彼女を傷つけないように断る。

でもそれは逆効果だった。


「…これ、ばらまいていい?」

彼女は渡した写真には…、

赤面したあいつの顔が写っていた。

それは俺が告白したときの写真に間違えない。



「いいわけないだろ。」


「じゃ、あたしとキスして!!それだけでいいの!」

なるほど、こいつは漫画にありそうなベタな感じをお望みか。

しかし、それがわかっていてもこいつの負にはならない。

「生憎。」

もしあの写真に俺が写っていたのならばらまかれても別にさほど気にはしない。

だが、あいつの写真なら別。

それに、あの可愛い赤面は俺だけの物だったから。




「山本君からが嫌ならあたし、キスしちゃうよ?」

せまりくる現実、こいつが言ってるキスとは口づけじゃないと思っていた。


ちゅ、


「っっっっ!!」

「山本君もしかして頬っぺとかだと思ってた?」


まさかの確率で俺は口づけされた。

俺が驚いたのはあともう一つ。


この現場にあいつが居合わせていたこと。



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