□そーゆー時期です。
1ページ/1ページ

「トビ君どーしよう!!;」

「…なんじゃ?」


「今日ばーちゃんが家にいないっ!!」





涙目で訴えるチビの話によると、チビのばーちゃんは久々に店を閉めて温泉旅行に行くらしい。





「なんか問題あるんか、」


「ご飯がないじゃん!」


「どっかで買えばえーじゃろ」


「所持金59円…」


「どこの小学生じゃ…。;
家に食材位ないんか?」


「あるけど作れない;」


(確かに、そんな器用ならワシはこんな苦労せんじゃろーが…。)





そして、結局ワシはこのチビの家に飯を作りに来た。




「…めんどくさいからチャーハンでええじゃろ?」


「うん!!」





満面の笑みを向けられる。

(…なんか今日このままイケるんとちゃうか??)←某芸人的な


淡い期待を持ちながら、出来上がった2人分のチャーハンを運ぶ。





「うわあ、さすがトビ君!!いただきまーすっ!」


「…おお。」


「んーおいひいっ!!やっはぼいふんいよーばよえ!!」
(んーおいしい!!やっぱトビ君器用だよね!!)


「何言っとるか分からんワ;」





ふと口元に目をやると、ご飯粒がいっぱい。





「口元についとるで、」


「んっ!?トビ君取ってー!」





ホントにコイツは無防備過ぎる。
天然てのはタチ悪いの…。










2人とも食べ終わり、コタツで2人ゴロゴロとした時間を過ごす。
のんきにチビはテレビ見て笑っとる。


こっちの気なんか知ったこっちゃないんじゃろーが…。


気付けばもう10時をまわっていた。





「あっ、トビ君時間大丈夫!?」


「別に大丈夫じゃ」
(家まで来てこのまま帰るんかい…;)


「でも帰った方が…」


「…。」





呆れてものが言えん。;





結局そのまま帰る事となった。


すると帰宅途中、





♪チャラララーン





ケータイの着信音が。
画面には










車谷 空










「…もしもし」


『あ、トビ君??』


「…なんじゃ」


『あのさ…恐くて寝れないんだけど…』




















なんだか今日イケそうな気がするー

(すぐ行くけえ、待っとけ)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ