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□そーゆー時期です。
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「トビ君どーしよう!!;」
「…なんじゃ?」
「今日ばーちゃんが家にいないっ!!」
涙目で訴えるチビの話によると、チビのばーちゃんは久々に店を閉めて温泉旅行に行くらしい。
「なんか問題あるんか、」
「ご飯がないじゃん!」
「どっかで買えばえーじゃろ」
「所持金59円…」
「どこの小学生じゃ…。;
家に食材位ないんか?」
「あるけど作れない;」
(確かに、そんな器用ならワシはこんな苦労せんじゃろーが…。)
そして、結局ワシはこのチビの家に飯を作りに来た。
「…めんどくさいからチャーハンでええじゃろ?」
「うん!!」
満面の笑みを向けられる。
(…なんか今日このままイケるんとちゃうか??)←某芸人的な
淡い期待を持ちながら、出来上がった2人分のチャーハンを運ぶ。
「うわあ、さすがトビ君!!いただきまーすっ!」
「…おお。」
「んーおいひいっ!!やっはぼいふんいよーばよえ!!」
(んーおいしい!!やっぱトビ君器用だよね!!)
「何言っとるか分からんワ;」
ふと口元に目をやると、ご飯粒がいっぱい。
「口元についとるで、」
「んっ!?トビ君取ってー!」
ホントにコイツは無防備過ぎる。
天然てのはタチ悪いの…。
2人とも食べ終わり、コタツで2人ゴロゴロとした時間を過ごす。
のんきにチビはテレビ見て笑っとる。
こっちの気なんか知ったこっちゃないんじゃろーが…。
気付けばもう10時をまわっていた。
「あっ、トビ君時間大丈夫!?」
「別に大丈夫じゃ」
(家まで来てこのまま帰るんかい…;)
「でも帰った方が…」
「…。」
呆れてものが言えん。;
結局そのまま帰る事となった。
すると帰宅途中、
♪チャラララーン
ケータイの着信音が。
画面には
車谷 空
「…もしもし」
『あ、トビ君??』
「…なんじゃ」
『あのさ…恐くて寝れないんだけど…』
なんだか今日イケそうな気がするー
(すぐ行くけえ、待っとけ)