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□小さな?恋。 no.02
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パサッ・・・ガコッ。
夜10時を過ぎてもなりやまないボールがゴールに入って行く音。
この音を何百回、何千回と聞いている。
キュッ、ガシャン。
お・・・そろそろ終わるかの。
鍵を返しに行く小さな姿を門の外から眺めていた。
いつもはさっさと帰るハズ。
が、今日はなぜか練習後も自主練を続けるチビ待っている。
ガシャン・・・
門を開け、出て来たチビが唖然とする。
そりゃそーじゃの。これが普通の反応じゃ。
「じゃ・・・じゃあ帰ろっか。」
「・・・。」
なんで満面の笑みなんじゃ。
逆にこっちが焦るで。
―――長い沈黙。
そういえば普段から最低限しかコイツと話せんのぉ。
チビも黙ったままじゃ。
同じこと考えてんのかもしれんの。
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