キリエル
□あるお姫様の話。
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一周年記念企画の第一位「おとぎ話パロで甘キリエル」です!
甘く……なってるかなぁ…?(汗
どうしても上手くまとめられず、めがっさ長くなってしまいました(´・ω・`)
それでもよろしければ、下へゴー!
不思議な話だ。
ある老人が竹を取りに向かった竹林で、一人の女を見つけた。
それも、竹の中から。
それだけでも十分話題になるってのに、これまたその女がとんでもない美人だったもんだから、さぁ大変。
各地の大名が毎日のように求婚に来るほどの事態になった。
で、女も女で妙な奴だった。
求婚してくる大名たちに対して無理難題をふっかけた。
これにはさすがの大名たちも手を焼いたようで、結局誰一人としてそれらの難題を叶えることは出来なかった。
――そう、だから不思議なんだ。
その女の存在じゃない。
「こんなドジッ子が、なぁ…」
「……何も言わないでください」
自分の着物に足を引っ掛けて転ぶような奴が、そんな無理難題を吹っかけることが。
オレには不思議でたまらない。