キリエル

□君のとなり
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偶然か、必然か

            そんなことはどっちだって構わないんだ



だって、




こうして君のとなりに居るのだから






「どうしたんですか、キリさん?」
            「…え?」

                                    呼ばれて、左を見る
そこには、自分の左手を握った青い髪の少女が立っていて、不思議そうな顔で自分の顔を見つめていた。

                        「いや、何でも無いよ」
            「本当ですか?」

                                    納得がいかない顔をして少女は再び尋ねる。
…そりゃ、往来のど真ん中でいきなり立ち止まってぼーっと空を見上げていたら、何事かと思うだろう。

                        「…たいしたことじゃ無いよ、うん」

                                    なんとなく、考えていたことを話すのが恥ずかしくて、はぐらかす。
しかし、

                                    「たいしたことじゃ無いなら、話しても大丈夫ですよね?」

                        …なんて、返ってきた。

いや…まぁ、それはそうかもしれないけど。
…でもやっぱり、話しづらくて。
でも、目の前の少女は、ぜひ話してくれ、と意気込んでいて。
            そんな顔を見せられると、断りきれなくなって、白状してしまった。

                                    「…空が、広いなと思って」
            「空…ですか?」
            「あぁ。あと、世界が」

                                    …そう、ホントにそれだけなんだ。
            こんな広い空の下で、こんな広い世界の中で、オレは君に出会ったんだ。
            それはまるで―――運命のようだ、と。      そんなことをふと思っただけ。

                        「…そうですね。」

                                    隣の少女がオレの言葉に頷いて、さらに付け足した。
                                    「こんなに広い世界の中で、私たちは出会ったんですね。…きっと、これが運命というものなんでしょうね」

                        …オレと、同じことを…

                        「…ははっ」
            「あ!なんで笑うんですか〜!?」
            「いや…何でも無いよ」

                        さっきと似たようなやりとり。
            少女の言葉に笑ってしまったけど、おかしかったワケじゃなくて、
            …オレと、同じように考えていてくれてたのが嬉しくて。


            ――でも、それはまだ教えてやらない。

                        「…さ、行こう、エルー」

                        そう言って、軽くオレを睨みつけながらむー、と唸る少女を促す。
すると少女は、諦めたように笑った。

                        「…あとで、ちゃんと教えてくださいね?」
            「…さぁね」
            「なんでですかぁ〜」

                        そう言って、オレたちは歩き出した。

                        この広い空の下、

                        この広い世界の中、


                        ―――手を繋ぎながら。









…何だこれは(滝汗
ぐだぐだ…
文才が無いのは知っていましたが…
こんな感じで書いていきますf^_^;
駄文失礼しました〜(汗

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