小説

□山本へ
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今日は俺の誕生日
しかし、こんな日に風邪で学校を休んじまっった。
そんなことはどうでもいいのだが(正直、たくさんの女の子に囲まれてプレゼント攻めにあうのは好きじゃない)。

ツナに会えないのが心残りだな〜

「あー…やっぱ俺バカだ。」
普段は風邪なんかとは無縁なのに、今日に限ってだ。
「バカは風邪ひかないってゆうのになー。」
夏風邪ってわけでもないし。

ツナからは無理しないでねってメールが来たけど、俺がほしいのはこんなんじゃない。(嬉しいのは嬉しいんだけど、)

あー、ツナの愛がこもったプレゼントが欲しい!

「ん…」

(なんか、息苦しい。)
そういえば、朝から部屋を出てない。
少し換気でもするか。
そう思って通りとは逆のベランダのカーテンを開けた。

「…っ、ツナ!?」
いるはずのないツナがいた。
ツナを見た瞬間、さっきまでのダルさがなくなった気がする。
「山本!あの…えっと、ごめん!とりあえず中入れてもらってもいいかな…?」
「お、おう。」


「本当ごめんね、いきなり。」
「俺は別にいいんだけど、なんであんなとこに?」
「それがね、山本のお見舞いに行こうかなって思ったんだけど…」
迷惑かなーって思って迷ってたら、リボーンにウジウジしてんなって言われてさ。
ジャンニーニ開発の瞬間移動装置ってので飛ばされたら、ベランダに出ちゃったんだ。

「そっかー。でもツナが来てくれて嬉しいのなー。」
「ほ、本当?迷惑じゃなかった?」
「うん、本当。」
よかったぁと言って笑ったツナはめちゃくちゃ可愛かった。

「あ、山本、あのさ…」
「ん?」
「プレゼントね、リボーンの特訓が忙しくて買いに行けなかったんだ。
だから、来週でもいいかな?」
「いいぜー…あ!」
承諾しようとした時、いい事を思いついた。

「ツナ、俺さー欲しいものがあるんだけど。しかも、風邪まで1発で治るやつ。
ツナじゃなきゃできねーんだ。」
にっとツナに笑いかける。
何?と目を輝かせるツナに、俺が欲しいものを伝えた。
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