clap小説

□転入生零くん
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「おい錐生」

「なんすか藍堂先輩」

「こっち」

「は?」

「だから!部屋だよ寝る場所だよ!」

「わざわざそんなデカい声ださなくても」

「だまれ」

「…はぁ」

「なんだ今のため息。まぁ見逃す。ここ、部屋」

「…」

「僕だって嫌だったんだ。入れ」

「お邪魔します。なんで俺があんたと同室?」

「他に空き部屋がなかった。鍵締めろよ、手動だから」

「空き部屋ないとか、貴族のくせしてそれは墓穴ですね」

「全くだ。そして不幸なことに僕と暁の部屋のベッドだけなんだ」

「なにが」

「ほら、これ。ベッドの下のこれ、移動できてもう一つベッドがでてくる」

「…はぁ」

「こっちがため息つきたい。なんでお前みたいな下等なやつと…はぁ」


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