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□遺書
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「お前を愛せない」

「そう」

「俺は、汚いんだ」

「なぜ?」

「きっと、」


いつかお前を食ってしまう。

牙を突きたて、欲に身を任せてしまう。




俺に誰かを愛する資格なんて、あるだろうか?

早く誰かの血をむさぼりたくて仕方ない、こんな奴にそんな資格ある訳がない。
死にたいのに死ねない、臆病な自分を誰かはやく殺してくれよ。





「私の気持ち、知ってるくせに」

「お前のはただの勘違いだ」




愛って?そんなの自己満だ。他の相手を探せばいい。お前のそんな感情、いらないんだよ。
誰も俺に構わないでくれ。俺はいつか殺人鬼になる男だ。誰かはやく俺を殺してくれよ。



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